
蚊について
蚊がふ化する時期はいつ頃なのでしょうか. そして、メスはいつ頃(どのくらい成長して)から血を吸い始めるのでしょうか. オスは何を食べて生きているのでしょうか.
蚊はメスが吸血を行った後、3~4日後に産卵を行います. 産卵場所は沼、水たまり、樹洞、容器の中などの水面や水際のごみなどです. そして、約1週間ほどでボウフラとなります. ボウフラは水中の腐った落ち葉や生き物の死骸、バクテリアなどを食べて条件が良ければ1週間から10日ほど、条件が悪ければ2~3ヵ月で4回の脱皮を行い、蛹(さなぎ)となって2日ほどで成虫となって飛び立ちます. それから1~2日後に交尾を行い、羽化から2~3日後に吸血を行い、吸血から3~4日後に産卵を行います. また、1回産卵した後でも、また1週間もすれば吸血、産卵を行います. 1回に産む卵の数はだいたい50~100ほどです. よってふ化する時期は一定ではなく、冬の寒い時期を除いては1年のかなりの期間、次々と生まれてきます. ご指摘の通り、蚊はメスしか吸血しません. オスは通常、樹液や花のミツを吸っています.
(コンテンツプロデューサー:赤池学 ユニバーサルデザイン総合研究所: 高橋義則)
蚊が血を吸う方法、なぜかゆいのか?
色々な本を調べても蚊が血を吸う方法が分かりません. 蚊が生き物を見つけて血を吸う以前までは分かっても、それからの血を吸う 順序、何処をどう使うかが分かりません. インターネットを通じて、なぜだろう研究室でどの器官をどう使うのかは分かりました. できれば、蚊がどうやって血を吸うかを教えて下さい.
私たちの血を吸う蚊の口はいくつかの部分からできています. 血を吸うポンプの役割 をする管、ナイフの代わりをする1対の大顎と1対の小顎、唾液を出す上咽頭の6つです. 蚊の針は穴をあけるのでなく、薄いノコギリで細いすき間をあけるだけなので、傷口はすぐにふさがりほとんど跡を残しません. こうして皮膚に入り込み、唾液を注入して、麻酔を行ないます. これが体内に入ると一種のアレルギーを起こしてかゆみの原因になります. 同時に血を固まりにくくする液を入れます. そして上唇(ポンプの役割をする管)で血を吸います.
(蚊の研究室 池庄司敏明 コンテンツプロデューサー:赤池学)
蚊の針は硬くないのになぜ血管まで届くのか?
いつも不思議に思うのですが、蚊のくちばしは注射のハリの様に硬くもないのにどう して皮膚の下の血管まで正確にとどくのでしょう?それに、刺された瞬間は痛くもか ゆくもありません. しばらくしてから痒くなります. なぜですか?
蚊はまず、口器はとても薄いノコギリのような顎を使って皮膚を切り裂いていきます. まず唾液に含まれる麻酔成分を送り込んで、その後、血液を吸い上げる管(上唇)を 送り込んで血を吸います. この唾液が体内に入り込むと一種のアレルギー反応を起こしてかゆくなります.
(蚊の研究室:池庄司敏明)
蚊はすぐに消化をはじめるの?
蚊が吸った血は直接胃に入ると、「蚊の口器のメカニズム」で学びましたが、この吸った血を人間のようにすぐ消化し始めるのでしょうか?あるもので、吸ったら蚊の体液と混ざると言うことを聞いたのですが、実際はどうなのですか?
蚊の吸血はメスが産卵のためにするだけです. オスや産卵以外の時期は樹液や蜜を吸っています. メスは1回の吸血で自分の体と比較してかなりの量を吸いだめし、2、3日かけて消化します. 体液と混ぜるというよりも、血液からの栄養分で卵を発育させていると言ったほうがよいかと思います. この間は吸血しません. 蚊は人の血を吸う時に血液が固まらないように唾液を注入します. この唾液のおかげで体内でも血が固まらずにすむのです.
(蚊の研究室:池庄司敏明 コンテンツプロデューサー:赤池学)
蚊の生息適正気温はあるの?
蚊の生息適正気温はあるの? 以前 朝日新聞のコラムに ”蚊は暑すぎると しんでしまう. 猛暑だとバタバタ死ぬ、ちょうど25度くらいが 蚊自身も心地よく、そして刺しにくるという”内容文をよみました. その事を、友達にいうと、半信半疑に思われてます. 自分でも暑いときによくさされるので、半信半疑です. 蚊の生息適性気温は、あるのでしょうか?特に、この38度も超える夏日にも、蚊はいるのでしょうか.
温度では26から31度くらいが最も活動が活発になります. あまりに暑すぎると、活 動しなくなります. 38度では暑すぎて日陰でじっとしていることが多く、刺されること は少ないでしょう.
(蚊の研究室:池庄司敏明 コンテンツプロデューサー:赤池学)
蚊に心臓はあるの?
先日甥っ子から「蚊には心臓はあるの?」と問われ閉口してしまいました. 恥ずかしながら、お教え頂けませんでしょうか.
昆虫は外骨格といわれる外側を堅い外皮で覆われているので、脊椎動物とは体の構造は全く違います. 昆虫の血管系は開放系と呼ばれ、血液に相当するものは脊椎動物の血液とリンパ液と組織液が一緒になったような「血リンパ」と呼ばれるものです.
昆虫の背中側(脊椎動物のちょうど脊椎に相当する位置)には一本の太い管が通っており、その後半部分を筋肉(翼状筋)が取り囲んでいてそれらが収縮することによって、管の血液を後ろから前へ送っています. それだけでは身体のすみずみまで血リンパが届きにくいため、触角や脚、ハネなどの付け根にある脈拍器官というものが各器官へ血液を送り込み、心臓の役割を果たしています. ですから、昆虫は人間と同じ体のつくりではないこと、そのため心臓のつくりも人間や脊椎動物と違うことを教えてあげてください.
(コンテンツプロデューサー:赤池学)
蚊はどのようにして吸血してるのか?
蚊は吸血の際どのようにして血を吸い上げているのでしょうか? あの細い口針から粘性のある血を吸い上げるにはそうとうの吸引力がいるのではないかと 考えています.
私たちの血を吸う蚊の口はいくつかの部分からできています. 血を吸うポンプの役割 をする管、ナイフの代わりをする1対の大顎と1対の小顎、血を固まりにくくする液を出 す上咽頭の6つです. この唾液には麻酔成分も含まれ、これが体内に入ると一種のアレル ギーを起こしてかゆみの原因になります. これら6本が口針と呼ばれる針を構成しています. また、下唇も伸びており、口針のサヤ の役目をしています. 蚊の針は穴をあけるのでなく、細いすき間をあけるだけなので、傷口はすぐにふさがりほとんど跡を残しません. ご指摘のように、昆虫のもつメカニズムはさまざまなマイクロマシンの良い手本になっています.
(蚊の研究室:池庄司敏明 コンテンツプロデューサー:赤池学)
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蚊の吸血量は?ボウフラは何色?
蚊は、一度にどのくらい、血をすうんですか. それから、一生にどのくらいの量の血を吸うんですか. (何回くらい) 蚊の幼虫(ボウフラ)は、なにいろ?赤っぽい色のほかにもありますか.
蚊はだいたい2mgぐらいを血を吸うと満腹になります. しかし普通は人間が動いた り、叩いたりして一度に目一杯吸うことができません. そのため、何回も吸っては逃げ、吸っては逃げてを繰り返し、1mgぐらい吸ったところであきらめます. ですから 1mgになるまでは1匹が4~5回は吸っているといわれています. これだけ吸うと産卵に向かい、また4日ほどすると再び血を吸うようになります. 成虫の寿命は3~4 週間ほどです. ボウフラの色は赤ばかりではありません. 種類によって茶色や白っぽいものなど多様 です. 蚊は、現在、確認されているものでは、世界で3100種ほどいます. 病気の 媒介となる蚊はそのうち、約80種ほどです. 日本では、確認されているものだけで 100種、そのうちヤブカやイエカなど人の生活に関わっているものは10種ほどあります.
(蚊の研究室:池庄司敏明)
蚊の種類について
蚊の種類は、どのくらいありますか. そういうことを書いた本があれば、紹介してください.
現在、確認されているものでは、世界で3100種ほどいます. 病気の媒介となる蚊はそのうち、約80種ほどです. 日本では、確認されているものだけで100種、そのうちヤブカやイエカなど人の生活に関わっているものは10種ほどあります. 蚊の生態研究については「蚊」(池庄司敏明著・東京大学出版部)を御参考にしてください.
(蚊の研究室:池庄司敏明)
蚊の雄雌の区別方法は?
蚊はメスだけが血を吸うと聞きましたが、オスとメスはどうしたら区別できますか?
吸血するのは蚊のメスだけだとききましたが、オスとメスの区別はどうしたらできるのでしょうか?教えてください.
蚊が人の血を吸うのはメスが卵を産むために栄養をとる時だけです. オスメスの見分け方はよく見ないと難しいのですが、頭の先にある触角で見分けます. 触角に鳥の毛のようなふさふさした羽毛状の毛がはえているのがオスで、メスはあまり毛がはえていません. またメスの方がオスに比べ、少しおなかが出っ張っています. 蚊の生態研究については「蚊」(池庄司敏明著・東京大学出版部)を御参考にしてください.
(蚊の研究室:池庄司敏明)
蚊の雄は何を食べているの?
メスが血を吸うと聞きましたが、オスは何を食べて生きているのですか?
オスは花の蜜や樹液を吸っています. メスも産卵のために栄養をとる時だけ、血を吸 います. 普段はオスと同じです.
(蚊の研究室:池庄司敏明 コンテンツプロデューサー:赤池学)
蚊の活動時間
蚊は何時頃から活動をはじめて何時ごろ、終えるのですか?教えてください.
蚊の活動はあまり時間に関係ないようです. むしろ、人間が寝てしまう夜に人の息を感じて近寄ってきます.
(蚊の研究室:池庄司敏明)
蚊の越冬方法
蚊は寿命も短いのにどうして冬を越すのですか. 毎年蚊で悩まされています. 少しでも蚊を減らす方法があれば教えてください.
夏が近づくと蚊が現れますが、いったい、冬の間は蚊はどのように生き延びているのでしょうか?桜前線のように、南国でずっと生きている蚊が、気温の上昇とともに北上してくるのでしょうか?
蚊は夏以外の季節の時はどうしているのですか?ボウフラで冬を越すのですか?どうか教えてください
越冬のしかたは種類によって違いますが、ヤブカは卵で冬を越します. イエカは成虫で冬を越します. マラリアの原因であるハマダラカなどは幼虫あるいは成虫のどちらかで越冬します. 蚊が人の血を吸うのはメスが卵を産むために栄養をとる時だけです. 駆除の工夫ですが、これはやはり蚊の発生源を断つしか方法はありません. ヤブカの幼虫はよく台所の排水口の部分でも羽化しますので、ここに殺虫剤をまくと有効です. また、庭木がある場合は下草をよく刈って水溜まりをなくしておくことや、古い池などには魚を飼ってボウフラを食べさせるなどの工夫も必要です. ヤブカの幼虫は少し湿っているだけでも生きていられるので、家の周りをきれいにしておくことが大切です.
(蚊の研究室:池庄司敏明)
蚊は一年中存在すると思いますが、単に孵化の時期がずれるだけで卵の量とか冬でも一定なのでしょうか? やっぱり冬には卵のままで暖かい気温にならないと孵化しないという感じなのでしょうか?
越冬のしかたは種類によって違いますが、ヤブカは卵で冬を越します. イエカは成虫で冬 を越します. マラリアの原因であるハマダラカなどは幼虫あるいは成虫のどちらかで越冬 します. 蚊が人の血を吸うのはメスが卵を産むために栄養をとる時だけですが、蚊の活動が盛んに なるのは、気温が26から31度くらいですので、寒い時期には物陰や落ち葉などでじっと しており、活動していません.
蚊の生息地域と越冬方法
蚊の生息地域と、冬の越し方を教えてください.
蚊の生息域は世界中に広がっており、現在、確認されているものでは、世界で3100種ほどいます. 病気の媒介となる蚊はそのうち、約80種ほどです. 日本では、確認されているものだけで100種、そのうちヤブカやイエカなど人の生活に関わっているもの は10種ほどあります. 越冬のしかたは種類によって違いますが、ヤブカは卵で冬を越します. イエカは成虫で冬を越します. マラリアの原因であるハマダラカなどは幼虫あるいは成虫のどちらかで越冬します. 蚊が人の血を吸うのはメスが卵を産むために栄養をとる時だけです.
(蚊の研究室:池庄司敏明 コンテンツプロデューサー:赤池学)
蚊の活動時間帯と天敵は?
活動が活発になる時間帯ってありますか? それと「人間」以外に蚊に天敵っているんですか?
人を刺す蚊の仲間では、イエカは光に集まる性質があります. 特に紫外光(青白い光の蛍光燈など)を好みます. 逆にヤブカは昼でも活動しますので、光はあまり関係ありません. 温度では26から31度くらいが最も活動が活発になります. 天敵はトンボなど小さな昆虫を食べる食性をもつ昆虫たちや、ボウフラの時期にはメダカもそうです.
(蚊の研究室 池庄司敏明 コンテンツプロデューサー:赤池学)
刺されやすいのは男女どちら?血液型は?
男性と女性ではどちらがさされやすいですか?またどうしてですか?それと血液型は関係 あるのでしょうか?
蚊に刺されやすい人がいる、というのはよく言われていますが、はっきりしたことはわかっていません. ただ、O型の血液は花のもっている成分と似ていることから、O型が 刺されやすいという研究結果もあります. 蚊は汗の匂いや人が吐く息などを嗅ぎ付けて近 寄ってきます. 比較的体温の高い子供(その意味ではお酒を飲んで大人が体温が高くなる 場合も同じ)はやはり狙われやすいようです.
(蚊の研究室:池庄司敏明 コンテンツプロデューサー:赤池学)
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